2次会体験談
新郎へのサプライズ
大阪市内のカラオケボックスで、大学時代の友人の結婚式の二次会をしました。参加人数は男女合わせて15名。そこはパーティー用の広い部屋があり中にはステージもあったのでせっかくだから何かやろう!ということになったのです。新郎の方が年下なので「古いけどキャンディーズでも歌おうか」と冗談で私が言ったのがきっかけで「年下の男の子」を新婦とあと旦那が年下の女性2人とで歌うことになったのです。
新郎と参加者には「ちょっとした余興をするから」とだけ伝えてありました。
わくわくしてきてどうせやるなら本気でやってみようという流れになって来ました。
ピンクのサテン生地のミニのワンピースとハイヒール。
ウィッグを付けて70年代のメイクをし、見た目はほぼ完璧な状態にまで近づけました。
あとは動画を見て振り付けと表情の練習です。
それぞれがラン、スー、ミキになりきって特訓を続けました。
最初の頃は3人とも照れがあって、歌声も小さいし踊りもぎこちなかったのですが徐々に気合いが入ってくるのが目に見えてわかるようになってきたのです。私はダメ出しをしたりして何となく監督のような事をしていたのですが日を追うごとにゾクゾクしていたのを覚えています。
そして当日会場へ。しばらくは各々、食べて飲んで歌って自由にしていました。
準備があるため隣にもう一部屋借りていたので、そこでメイクや着替えを済ませました。そしてイントロと同時にステージに出て行ったのです。
最初は皆、唖然としていました。でも「真っ赤なリンゴをほおばる~♪」と歌い出すと手拍子とかけ声が始まりました。「本気」の歌と踊りに「おお~!」の声が上がりそして「年下の男の子」の意味が浸透し始め、皆が理解した空気が広がってさらに盛り上がってきました。そして最後まで完璧に歌いきり、特訓の成果が感動を生んで結果は大成功でした。新郎は顔をぐしゃぐしゃにして泣いていました。
あの二次会の練習から本番までのことは、今思い返しても色あせることのないとても大切な思い出となっています。